【住宅検討中の方へ】断熱材とは?理解したうえで安心・納得の家づくりを!!

ハウスメーカー

 始まりの日から6日目のゴリラです🦍 天気のいい日が続いているので日焼けしてきた、真っ黒ゴリラになりつつあります。(笑)

まだ5月なのにこんなに暑くなるなんて、、、夏の暑さが怖いです。そんな時に活躍する断熱性能の高い家ですが、その性能を大きく左右する断熱材にも色々な種類がありますよね。

そこで!

家づくりで悩まれている方々へ!

営業さんから「うちの断熱材は○○を使っているから性能良いんですよ!」って言われて本当にそうなの?って思った方々へ!

断熱性能を調べたら「ここのメーカーの断熱材は○○で、こっちは△△で、、、」って言われて、だからどうなんだ?と思った方々へ!

なんとなく営業さんに言われた通りで良いかって思いがちな断熱材ですが、よくよく調べてみるとイロイロな特性があることが分かります。

せっかく作るマイホーム、自分たちの身体や生活に合ったものを納得して選びたいですよね。

この記事では、断熱材の役割や性能を分かりやすく解説していきます。ぜひ参考にして、納得して安心して家づくりをしていきましょう!

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断熱材の役割

そもそも断熱材は何の役割を担っているのか…断熱です。(笑)

それはそうなんですが、断熱にも種類があるのを知っていますか? 簡単に紹介します。

3種類の熱

そもそも、私たちに”熱”を伝える方法は3種類あります。

①伝導熱 … 直接触れることにより伝わる熱のこと
        例) フライパンやお風呂など

②対流熱 … 風や空気によって伝わる熱のこと
        例) エアコンやサウナなど

③輻射熱 … 赤外線(電磁波)によって伝わる熱のこと
        例) 電子レンジや岩盤浴など

では、建物の中で熱はどう伝わっているのでしょうか。

家の中の熱

実は建物内の熱の移動は、75%が輻射熱なのです。

サーモバリア HPより

そして、この輻射熱は断熱材では防げません。断熱材が防げるのは25%の伝導熱と対流熱なのです。

いや、正確には「断熱材で熱は防げません」断熱材は熱を蓄えます。蓄えることで建物内への侵入を遅らせているのです。

断熱材の役割

断熱材はその内部に多くの空気を含んでいます。パッと思い浮かぶ断熱材は、発泡スチロールの保冷バックでしょうか。

発泡スチロールが断熱材として優秀なのは、その内部に多くの空気を含んでいるからになります。そして、その空気が熱を蓄えているのです。

山喜建設株式会社 HPより

良い断熱材とは

このように熱を蓄え、内部への侵入を妨げているのだとしたら、良い断熱材とはどのようなものでしょうか。

それは、「多くの空気を含んでいるもの」 = 熱伝導率が低い ということです。

どの程度の空気を含むのかには、二つの要素があります。これが大事です。

それは、 ”素材” と ”厚み” です

もちろん、素材によって変わります。ですが、厚みでコントロールすることもできます。だって、空気を多く含んでいればいいわけですから。

性能が優れている素材でも薄ければ断熱性能は悪いですし、性能が劣る素材でも厚みでカバーすることもできるのです。

輻射熱はどうする?

残り75%の輻射熱(電磁波)はどうすれば良いのでしょうか。

これを防ぐのは、”遮熱シート”です。具体的には、アルミ箔です。車のフロントガラスに置いていたり、キャンプでマットにしたり、登山でエマージェンシーシートとして使われていたりします。

このように、遮熱シートには「輻射熱を反射する性能に優れている」のです。

断熱材も大事ですが、この遮熱シートが太陽からの輻射熱を反射したり、室内から床下に逃げようとする輻射熱を反射して戻したりすることで、夏に熱くならず冬には寒くならない家となります。

断熱以外にも!断熱材に求められる性能

断熱材には、断熱以外にも求められる性能があります。それが「透湿抵抗」です。

空気中には多くの水蒸気、つまり湿気が存在しています。この湿気は適切に調整してあげる必要があります。

湿気の調節が上手くいかないと、空調で温度は管理してもジメジメしたり乾燥したりと不快感につながります。また、最悪の場合にはカビによる健康被害やシロアリ被害につながってしまいます。

内部結露

湿気が適切に処理されないと、壁の内側にある断熱材に結露が生じてしまします。これを「内部結露」と言います。

もう少し詳しく解説します。

・冬の場合
屋内からの暖かく湿った空気が断熱材に入ってきます。その空気が冬の外壁に近づき冷やされることで結露が生じてしまいます。

・夏の場合
外部からの暖かく湿った空気が断熱材に入ってきます。その空気が室内の空調で冷やされた内壁に近づき結露が生じてしまいます。

内部結露を防ぐには

内部結露を防ぐには、湿気が通りにくい断熱材を用いること、もしくは防湿シートを使用することが必要になります。

断熱材には厚みがあるので、内壁側と外壁側では温度に差があります。しかし、温度差があるがゆえに結露を生じさせやすい環境となってしまっているのです。

ただし、湿気を含んだ高温側から低温の環境へ湿気が移動しなければ、結露は生じません。なので、内部結露を防ぐためには、湿気を通しにくい断熱材を用いる必要があるのです。

透湿抵抗

断熱材などの建築材料には「透湿抵抗値」というものがあります。これは、材料内の湿気がどれほど移動しにくいのかを表しています。

つまり、この値が大きければ湿気を通しにくい素材、小さければ湿気を通しやすい素材と考えられるわけです。

建材ごとの透湿抵抗値は、旭ファイバーグラスのHPなどに載っているので、気になる方は参考にしてください。

私たちにできること

ということで、内部結露が発生するメカニズムや防ぎ方について勉強しました。ただ、「結局この断熱材で良いの?」という疑問には答えられていないのです。というか難しすぎて答えられないのです。。。

では、安心して家づくりを進めるためにはどうすれば良いのでしょうか。

それは住宅性能表示制度の評価方法基準において、結露の発生の防止に有効な措置の確認方法として利用される「内部結露計算」というものがあります。

これは、業者の方で行うものですので私たちでは行いません。が、これを聞いてみるのはアリだと思います。「結露が心配なんだけど、計算したりしてますか?してるならどのような条件でしてますか?」って聞いて、簡単に説明してもらいましょう。

まとめ

この記事では断熱材の役割を中心にお伝えしてきました。

・熱には3種類あり、断熱材と遮熱シートで防ぐ

・良い断熱材とは、素材による断熱性能×厚みで決まる!

・内部結露しないように、透湿抵抗も求められる

でした!難しかったり、自分ではできなかったりする部分もあるので、それはプロに任せましょう!

ただ、全てまかせっきりにするのではなく、自分の頭である程度理解したうえで「え?どうして?」て聞けると安心できますよね!

営業さんと、一段階レベルの高い会話をして、ぜひ安心納得な家づくりを!

次の記事では、具体的な断熱材ごとのメリット・デメリットを紹介します。

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