UA値ってなに?!断熱性能を上げるとどうなるのか詳しく解説!

断熱性能

始まりの日から5日目です。Wordpressにも慣れてきましたが、サチコ(Google Search Console)の設定が上手くいっているのかわかりません( ;∀;)

さて、本日は家づくりにちょーーーー重要な断熱性能についてです。皆さんもご存じの通り、めちゃくちゃ重要なんです。低ければ低いほど良いUA値ってやつです。

でもちょっと待って下さい。そもそもUA値って何なんですか?とか、営業さんに「UA値には基準があってそれ以上下げてもしょうがないですよー」って言われたけど本当にそうなの?とか思うわけです。

そこで、国土交通省の出している”住宅性能表示制度の見直しについて”をもとに解説していきます。これを読めば、自分の地域でどれだけのUA値があれば良いのか、UA値を下げると具体的にどのようなメリットがあるのかが分かるかと思います。

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そもそも断熱性能とは

ずばり「冬は中の熱を外に逃がさない、夏は外の熱を中に伝えない」性能のこと

つまり、断熱性能が高い家に住むことで冬は暖かくて夏は涼しいという快適生活を手に入れられるのです。

さらには、暖冷房が頑張らなくてよくなるので省エネにもつながります。電気代の高騰している現在はとても重要ですよね

ここで、断熱性能を決める要素について軽く紹介しておきます。

断熱材

断熱性能を考えるときに基本となるのが断熱材です。

グラスウールやセルロースファイバーなどの繊維系断熱材や、ポリスチレンフォームやウレタンフォームなどのプラスチック系断熱材などがあります。

またの機会に、詳しく解説しようと思います。

断熱方法

断熱材をどのように施工するのかです。主に内断断熱工法と外断熱工法があります。

内断熱工法は、柱と柱の間を断熱材で埋める工法のこと。この工法だと柱自体には断熱材がはたらかないので、柱から熱が伝わってしまいます。

一方で外断熱工法は、外側の断熱材で柱ごと家全体をすっぽり覆うため、柱からの熱伝導も防ぐことができます。

窓、玄関

断熱材で埋め尽くす壁や屋根、場合によっては基礎断熱が家の大部分を占めるので重要視しがちですが、実は窓や玄関ドアから熱は良く逃げます。

よくよく考えてみると、いつも真っ先に結露する場所は窓ですよね。それだけ外気の温度に影響されているわけなんです。

では、どうすれば良いかというと、樹脂サッシのトリプルガラスを選ぶということになります。

①サッシには、アルミニウム、樹脂、木製の三種類ありますが、アルミニウムは熱伝導率が高く断熱には不向きです。そこで熱伝導率が低い樹脂サッシがお勧めになります。

②ガラスの枚数も重要です。1枚より2枚、2枚より3枚の方が断熱性能は良いです。これは、ガラスとガラスの間にある空気(場合によってはアルゴンガス)が断熱材の役目を果たすからです。

UA値と省エネ効果

UA値とは

UA値とは、外皮平均熱貫流率のことで、室内と外気の熱の出入りのしやすさの指標になります。

と、言われてもよくわからない部分もあると思います。

ただ、詳しく解説するほど泥沼にはまりそうなので、UA値の値がいくつなのかではなくUA値が下がるとどうなるのかを解説していきます

UA値が変わると何が変わる?

ここ、めっちゃ重要です。

例えば営業さんに「うちはUA値が0.2です!これだけ低いのはうちだけです!」って言われたとします。そのあと他のハウスメーカーに行った時に「うちのUA値は0.4です!これで十分です!」って言われたら「あ~、0.2じゃないのか~」って思うじゃないですか。

たしかに、値が低いほど断熱性能が良いのは間違いないのですが、結局のところ「その0.2違いで何がどのくらい変わるのか」が重要ですよね?

それでは、本題です

UA値水準とエネルギー消費量の関係

国土交通省の”住宅性能表示制度の見直しについて”を見るとこのような表が載っています。

国土交通省 住宅性能表示制度の見直しについて

地域区分によって基準が異なっていますので、地域区分についても確認してください。

MAG ISOVER HPより

あなたの地域区分はどこでしょうか。パッと見て5地域に該当する方が多そうなので、5地域で見ていきます。

5地域で等級4となるにはUA値が0.87である必要があります。ここが基準です。

一つ上の等級5(ZEHレベル)にするには、UA値を0.6まで上げなければいけません。つまり、UA値で0.27の差になります。

それで、結局のところ何が変わるのかというと、暖冷房の一次エネルギーが18%削減されることになります。

ここで補足ですが、一次エネルギーとは実際に使用するエネルギー量のことを言います。ここから、太陽光発電などの節電効果を差し引いていきます。

このように、表を見ることでUA値を下げることでどのくらいの効果が表れるのかを見ることができます。

断熱に自信があるハウスメーカーは低ければ低いほどいいって言うし、そうでないところはこのくらいで大丈夫って言いますが、どちらも間違ったことは言っていないのだと思います。

省エネ以外に

断熱性能で変わるものは

暖かさや寒さなどの体感的な部分

結露の発生有無

などがあげられると思います。ただ、これは国の基準だった等級4を満たしていればおおむね大丈夫だそうです。

まとめ

住宅を建てる際に大事な断熱性能ですが、

最低限必要なレベルは等級4を満たすUA値であること

これ以上の断熱性能は省エネ効果をもたらし、その効果はUA値が下がれば下がるほど良い

あとは、UA値を下げるのにかかるコストとそれによって得られる省エネ効果を比較することでどうすべきかの答えが出るのかと思います。

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